現在、成年後見人等の受任者は、親族が2割程に減少し、8割は専門職後見人(弁護士・司法書士・社会福祉士 等)ですが、その多くは、個人で受任しています。(個人受任)
しかしながら、成年後見制度は、医療、法律、福祉の3つの分野を横断する制度です。
特に、福祉現場で活用される成年後見制度は、利用者が様々な問題を抱えていることも多く、各分野の幅広い知識が包括的に必要とされることが少なくありません。
又、本人や親族の複雑な事情や心情が絡み合う中での活動となることもあります。
更に社会からは、「財産管理」に対する高いセキュリティや法令順守、社会規範に対する公正さなどの”見える化”も強く求められています。
そのような中で、浜松成年後見センターは平成25年、多くの方々の思いや志に支えられ設立されました。そして、『法人』として後見人等に就任し(法人受任)、現場を熟知した各分野の専門職や、広く権利擁護に関わる人達が力を合わせて日々職務に当たっています。
又、ここ数年来、成年後見制度の活動に加えて、その周辺領域の生活支援のニーズを痛感しています。当センターにおいては、公的サービスが届かない部分は、支援者間で必要な支援を見極め、ピンスポットで委任事務契約を活用し、一人ひとりの必要性に合わせた支援の形をコーディネートすることも可能です。その為に、幅広いネットワークを持ち、さらに広げながら、様々な機関と密に連携して活動しています。