担当者コラム

2024年6月28日 (金)
親の立場から

 私には重度の知的障害を持つ息子がいる。自閉症で言葉がなく意思の確認が難しい。

 私は幼少期の頃から息子の将来に強い不安を持っていた。いわゆる『親なき後』については、兄弟には兄弟の人生があり負担はかけたくないと思い、何かそれに変わる制度・仕組みはないかと考えていた。そんな時に「成年後見制度」があることを知ったが最初は何か難しくてよくわからず、自分たちで「知多地域成年後見センター」の方を講師でお招きして勉強会を開催したりした。それでも実際後見人は何をしてくれるのか親の代わりになるのかなどイメージがつかめずよくわからなかった。

 それなら自分が後見人業務をやれば後見人がやることがよくわかるのではないかと思い、50オを過ぎてから社会福祉士の資格を取得し静岡県社会福祉士会の「成年後見人養成研修」を受けた後ちょうど設立された「浜松成年後見センター」で成年後見業務を始めるようになった。

 周囲の障害の子を持つ親は『親なき後』について兄弟に任せるとか考えは人それぞれであるが中には「成年後見制度」の必要性を考えている親もいる。ただ、「いつつけたら一番良いのかわからない」「一度つけたらはずせないのは困る」「報酬が高い」「不正が行われるのではないか」というような不安を持っており「成年後見制度」利用に慎重になっている親が多いと感じている。私自身は「成年後見制度」の不備は感じながらも現行ではこれしかないと必要性を感じているが、報酬については平均年24万円とされる中では、早くつけて期間が30~40年となった場合、報酬総額は720~960万円となりいくら本人が障害年金をもらっているとはいえかなりの負担となることなどを考えて、自分たち両親が元気なうちは利用しないつもりではある。ただ、自分たちがより高齢になったり、どちらか一方が亡くなった場合など常に利用を開始するタイミングははかっていきたいと考えている。

 現在、国により成年後見制度の改正の検討が始まっている。より使いやすい制度になるように期待はしている。最新の全国手をつなぐ育成会連合会の機関誌『手をつなぐ』では特集として「成年後見制度が大きく変わる!?」を取り上げており、「成年後見制度」への関心の高さがうかがえる。

 今後、センターの職員として『親なき後』に不安を持つ親たちと一緒に国の改正の動向を見ながら「成年後見制度」の利用について考えていければと思っている。

(YM 記)

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